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研究メモ「梅毒についての私見」

by 先走り二等兵氏


●梅毒はどこから来たのか(仮説)●

 いつもお世話になっております、先走り二等兵です。
 先日、金津園の風評について寄稿致しましたが、実質的な続きになるやも知れません。

 SNSやネット上に見られる、梅毒流行は中国人旅行者による撒き散らしが原因であるという件が正しいのか否か。それを自分なりに考え、まとめてみた次第です。
 先に結論を言うと、
「それだけが原因だとは言えない」
という一言に尽きます。

●1.中国人だけが悪いのか?●
 先だって申し上げますと、中国人の味方とかそういう次元ではありません。実は、とある文章をSNSで見かけた事が本稿執筆のキッカケになったのです。
 要約すると、「10年前まで国内に梅毒はほぼなかったから、中国人旅行者のせいだ」という内容でした。
 疫学を含めて科学的なソースも示さず、「知り合いの医師が」的な切り口でしたので疑ってかかりました。病院名も最終的に出してらしたので、実際に聞いたのかもしれないですが。
 ただ、某有名大学病院の医師が非科学的な論文を発表してたり、レアケースを真実と思い込み治せる病を手遅れにしたり。1人の医師が言っていたからと鵜呑みには出来ません。統計から読み取れるものや医学的な事実だけを列記します。

1.10年以上前にも全国の都道府県に報告はある
2.失明寸前まで見過ごされた梅毒が、眼科による検査で判明した例もある
3.2について、梅毒を疑うケースは稀
4.爆発的に増えた時期は中国人観光客が増えた時期とおおよその符号はする
5.特にこの5年で一気に増えている
6.厚労省の発表や、メディア報道までは歯牙にも掛けない人が多かった
7.明らかにSTDと推測が容易になっている状態で風俗に行く不心得者がいる(聞き取り、SNSなど)

 つまり、確かに中国人が増えた事がキッカケの一つかもしれない(所謂、夜の爆買い)。だが、元々存在していたのだし、性風俗のみが原因とは言えない増え方ではないでしょうか?
 特に2014年と2015年の間にはかつてない程の増加率を見せています。これは察するに、今までは気にも留めなかった人が検査を受けることにより発覚したケースもあると思います。2015年辺りから、ふらっと立ち寄って検査が出来ていた保健所も完全予約制になった例もあります。
 ある日突然なるものではありませんから、これは2014年度から2015年度の間に検査数が増えた事に起因していると思われます。
 また、中国人に限らず国外からの旅行者が我が国の医療機関で検査を受けるとは思えないです。比率的に男性の方が自覚しやすい病の為、圧倒的に男性が罹患するケースは多いのは仕方ないのですが、執筆現在では本年の20代以下では男女比がほぼ同数。若干ですが、女性が上回っているのです。
 つまり、10年以上前までの関心度より今の方が関心度が高いため発見出来たと考えられるのかも知れません。また、学生時代の性病に関する情報はほぼ無く、ネットであっても知らなければ調べないと思われます。
 性教育については難しい問題で、充実させたからといって必ずしも成果が出ると思えません。内容についても賛否がある状況ではなんとも言えませんが、私自身も当会への入会前後では知識量が全然違うと認識しています。
「普通に暮らし、火遊びをした」程度ならば、バッドラックとダンスしちまったら知らずに暮らしてしまうかもしれないです。
 個人的には万人に可能性があるインフルエンザと違い、検査数との割合が出て初めて「流行かどうか」が分かると思うのですが、、、
 試しに東京都の感染症情報センターの昨年までの情報を見ましたが、2015年辺りから梅毒の定点率が出ていなかったのが残念でした。

 最終的に、梅毒流行の原因については「状況証拠」から国外からの旅行者によるものもあり得るが、一部の不心得者も居る。また、検査を受けることに対する意識も変わって来ている可能性もあります。
 ソープ街や歓楽街がある地域の増加は確かに著しくありますが、それ以外の地域も等しく増えているのは、風俗以外にも原因があると思わざるをえないです。
 つまり、「一つだけの原因だとは言えないのではないか」という結論に至った次第です。

●2.無闇やたらと受ければ良いのか?●
 自己防衛として安全な風俗ライフを送る為には検査は必要だと思います(被弾歴があり既婚者であれば尚更)。ただ、(色々な意味で)勇気を出して検査を受けても意味がない検査にしては金も時間も無駄になってしまいます。
 初回はいつ、どのような検査も意味があると思われます。まずはベースの状態からわからないといけないですし。
 ただ、2回目をすぐに受けても当然ながら意味はないです。正確に言うと効率が悪いです。淋病や性器ヘルペスなら最短で2、3日が潜伏期間ですが、尖圭コンジローマは平均3ヶ月と言われています。自覚しやすい淋病やクラミジアに合わせるよりも、もう少し楽な、それでいて無難なペースで受けるべきだと思っています。
 つまり、月イチが1番ですけど遊ぶペースや頻度、前月の体調を考慮して受けるのが1番だと思います。

 二等兵の例だと、1月に体調を崩したなら2、3月は受けます。自覚症状が無ければ、その次は5月か6月、その後は2、3ヶ月おきには受けるようにしています。体調を崩さなくても四半期ごと、というイメージでしょうか。
 体調崩してしまった場合、1週間は飲みも風俗も行かなかったとしたら、通院など差し引いて少なく見積もっても1万は浮いた状態になります。無事、1、2回分の検査費用になりますし、体調を崩す前から抵抗力が落ちているケースもあります。
 幸か不幸か、夫婦生活はまだあるので被弾は是が非でも避けねばならないのです。 おかげ様で、未だに被弾はしておりません。

 以上が今回の報告となります。
 長文、お目汚し失礼致しました。

 愛知支部長 先走り二等兵 (H31.03.25)

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