〜©日本ピンサロ研究会〜

研究ノート「身体を重ねるという事」

by るねぱぱ氏


 私にも馴染みの女性がいる。とあるソープで働いている20代半ばの女性で、すでに10数回ほど通っている。最初の頃に比べ、愛撫に対して敏感になっているというか、反応が良くなっている。
「やっとなじんできたね」
そう言うと、
「それってどういう意味なの?」
と聞いてきた。やっとお互いに身体がなじんできたようだと説明したが、私の言っている意味は通じなかったようだ。

 風俗という仕事をしているとセックスに対して不感症になる事はよくある。嫌なお客に対して感じないよう気を配っているうちに感じなくなってしまう。しかしお客をより早くいかせるためには感じているフリをする。早く落とすために演技をする。
「感じている顔をしたり声をだしたりとか演技をすればお客なんて簡単にイクよ」
私は以前そう嘯く18歳の女性と出会い、その年齢で擦れきってしまっている事に愕然となってしまった。女性とは男性に比べてなんと早熟な生き物だと感心してしまった。

 風俗している女性でも感じやすいコはけっこういる。セックスが好きゆえ男性に抱かれるついでにお金をもらうコもいる。しかし大半の女性はお金欲しさに見知らぬ男に抱かれる。風俗をしてしまうのだ。愛情のひとかけらもなく、ただお金のためだけに抱かれるというのはかなりの苦痛だろう。それゆえ必死で抑情し、もがき苦しむ。それでもお客の愛撫に感じてしまう。身体が勝手に反応してしまう。悔しい。なんでこいつに感じてしまうの?そういうの、つらいだろうなあ。

 もう10年近く前に遡るが、セックスなんてつまらない、くだらないと主張する女性がいた。しかしひょんな機会から抱いてみるとそれは単にそれまで付き合っていた男性と相性が合わないだけで、私と何回か関係を続けているうちに変わっていった。
 その他にも付き合っていくにつれ、私がイキそうになるとその気配を感じて頂点に達し、またその女性がイキそうになると私がその気配を感じて射精に導くといったケースもあった。
 身体を重ねていくという事は単に肉体だけでなく、感情も少しずつだが重なっていく。その結果、今まで感じえなかったものが感じるようになる。一般の女性だけでなく風俗という仕事をしている女性でもそんな状態になる。私はこの先、くだんの女性にしばらく通ってみるつもりだ。この先私とその女性との間にどういう変化があらわれるのか、それが見たいのだ。

 こういう問題提起もたまにはいいでしよう。
 るねぱぱでした。

 会長付属調査隊 東部方面調査隊長 るねぱぱ (H18.11.17)

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