〜©日本ピンサロ研究会〜

研究ノート「客と風俗嬢の関係」

by ぱるる氏


 皆様、こんにちは。ぱるるas京都支部長です。

 風俗遊びとは本来的には、店の中での擬似恋愛を楽しむのが粋な遊び方かと思います。しかし読者の方々の中には、私自身を含めて、必要以上に嬢に入れ込んでしまうかたがいらっしゃるのではないでしょうか。埼玉支部管内の某有名店が、最近、閉店に追い込まれました。その閉店した店舗のBBSを見ていて、この「入れ込んでしまう」ということについて色々と考えさせられました。色々と反感を買えそうな内容ですが、せっかくの機会ですので研究ノートとしてまとめさせていただきました。

 最近、ある非本番系風俗嬢のA嬢と店外デートをしたときのことです。カフェでお茶を飲んでいるときになぜか「お客さんはどんなに女の子を好きでも、女の子の本当の気持ちがわからないのって、可哀想だよね」という話になりました。「おいおいそれを、君と店外デートして喜んでいる俺に言うのかよ」と思いましたが、彼女の話はとても興味深いものでした。同じ某非本番系風俗で働いているB嬢は、ある常連のお客さんと所謂本番行為をおこなってしまったそうです。「まぁ太客だし、情もちょっとは移っていたんじゃないの」とはA嬢の談です。この後、常連氏は徐々にB嬢にのめりこんでいき、「結婚してくれ」と言うまでになりました。ちなみにB嬢はハタチそこそこ、常連氏は一回り以上(古い表現ですが12歳以上の意味です)も上です。B嬢はやんわりと断ったそうですが、それでもジャンジャンと貢物をして「結婚してほしい」攻撃をかけたそうです。その後、B嬢はどうしたと思いますか?さらにヴィトンの鞄やらを幾つか買わせた挙句に、電話着信拒否、メール着信拒否、そして出禁にしたそうです…。

 A嬢が話してくれたこの一例は、客と風俗嬢の関係を非常によく物語っていると思います。いろいろなことをすっ飛ばしていきなり肉体関係から入る風俗ですが、それゆえに精神的な部分での繋がりを客は求める傾向があるように思います。これは一般的な男女関係とは逆と言ってもいいでしょう。多くの男女の付き合いでは、いろいろな段階や相手の事を気に入ったかどうかがあって、セックスがあって、さらに仲良くなって…という流れになっている場合が多いかと思います。(注:体の相性第一!という人がいるので、あくまでも「一般的には」です。)それに対して風俗ではとりあえず肉体関係やらができてしまうと、それ以前の精神的な部分での女の子との繋がりは無いにも関わらず、あたかもそこらへんのステップをクリアしたかのように勘違いしてしまうわけです。すると前述の常連氏のように「一度、セックスした」→「しかもプレゼントを喜んでうけとってくれるし店外もしてくれる」→「結婚しよう」という壮大な勘違いが発生することになります。くれるものをプレゼントされるものを断る人はいないでしょう。店外とて、お金に繋がると思えばそれを良しとする嬢もいるでしょう。それにしても明らかに最後の1ステップは、論理が飛躍しています。繰り返しになりますが、一般的な男女関係での「セックスする」ということの前提条件は風俗ではすっとばされていますし、「デートする」理由も違うのです…。しかしのぼせ上がっている本人は気がつかないのでしょう…

 これに加えて、風俗嬢とお付き合いしている(もちろん、自称含む)男性が「風俗で働くことが許せない」という意見を目にします。ですが彼女が風俗嬢でなければ、出会うことすらなかったわけです。風俗店は感謝されてもいいくらいです。「出会いは出会いです。でもその後で、働き続けてほしくない」と思いますか?それではあなたは、彼女が必要としているお金を全てポンと払ってあげられますか?それができないのであれば、「風俗で働かないでほしい」ということを口にすることすらおこがましいのではないでしょうか。さらにお金をポンと払える人だとしても悩みはつきません。別のソープ嬢X嬢から聞いた話では、囲われてあがった子はどうしても、自堕落な生活に陥りやすくなるそうです。それはそうでしょうね、働かないでもお金をくれるのですから…。よほどの大きな強い目標を持っている嬢でなければ、自堕落になるでしょう。さらに大きな目標を持っている精神的に強い嬢だとしても、あなたがいつまでも彼女を繋ぎ止めていられるでしょうか?目標をもって新たな世界に進むということは、新たな人達との出会いがあるわけです。風俗店というある意味狭い世界で出会って、その中ではイイ人だったあなた…でもいつまでも繋ぎ止めておけるだけの魅力があなたにはありますか?そして離れていく時に、何の見返りも求めず、笑って見送れますか?

 基本的に、風俗嬢に客が寄せる思いと風俗嬢が客に寄せる思いは非対称です。風俗嬢はいくらでも甘い言葉を言いますし、できる範囲ではあなたの思いにも答えてくれることでしょう。しかしそれは「仕事だから」ということをよく覚えておきましょう。あなたが思っているほど、嬢にとってあなたは重要ではないかもしれませんよ。残酷な物言いですが、あなたにとっては「たった一人のY嬢」であっても、そのY嬢から見ればあなたは「沢山の客の一人」です。もちろん、風俗嬢と客の恋愛の存在を否定するわけではありません。ですがよく考えて、嬢が「愛している」対象を見極めてください。対象はあなたかもしれませんが、あなたのお金かもしれませんよ。

 風俗店のご利用は、店外デートおよび恋愛を含めてご利用は計画的に、かつ自己責任で。

 京都支部長 ぱるる (H18.01.23)

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