〜日本ピンサロ研究会〜

研究ノート「性感染症一考察」

by mono氏


 私は20代前半ですが、2年前に初め風俗店に足を踏み入れてました。
 初めは友人に連れられてピンサロに行ったのですが、これまであまり性行為を味わったことがなかったので、それはもう天国のようでした。よりよい風俗店を求めて「日ピン研」を拝見させていただくようになり、ルポを参考にしながら、最初に味わった快楽と興奮そのままに足しげく通うようになりました。
 しかし私がバカだからか鈍感だからなのか、「性病」についての意識が全くなく、またその類の情報もゴロゴロ転がっていたにも関わらず、全く頭の中に入ってこなかったのです。ピンサロやヘルス、ソープ、アジアンエステなどでコンドームなしのフェラチオやクンニリングス、素股をしていました(余計かもしれませんがコンドームなしの膣性交はしていません)。
 もし私の身体に何らかの症状が出ていれば、「性病」について考える機会があったのかもしれませんが、何も症状は出ませんでした。気づかなかっただけなのかもしれません。ちなみに保健所でもらった東京都福祉保健局健康安全室感染症対策課・編『性感染症(STI)ってどんな病気?』(2005年)をみると、
自覚症状のない性感染症も多いようです(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansen/sidou/でも見られます)。

 そんな私が「性病」について意識し始めるようになったのは、とある中国エステで出会った姫がきっかけでした。その姫は「生でするのが好き」とか「ごっくん大好き」と話してきました。性病に関してほとんど無知な私でしたが、ここで初めて危機意識を覚えました。「この姫は危ない」。
 その日からインターネットで性病について情報を収集し、今までやってきた行為が衛生的にどれほどのものなのか自覚するようになりました。
 とくに気になったのはHIVについてです。最後に風俗店に行ったのは今年の5月でしたが、4月の時点でHIV感染者とAIDS患者の総数が1万人を超えていることが分かりました。すぐにでも検査を受けたいと思いましたが、危険日から最低でも2ヶ月(ないし3ヶ月)経たないと確実な結果が得られないとのことでノイローゼになるほど苦しみました。
 他の性病についても言えることですが、何よりも怖かったのはHIVは他の人に感染させてしまう恐れがあるということです。ちなみにクラミジアや淋病、HIVについては性病という表記はあまり正しくないようで、現在ではSTD(=Sexually Transmitted Diseases)とかSTI(=Sexually Transmitted Infections)と呼ばれています。HIVについては粘膜が体液と濃密に接触しなければ感染することはないのですが、それでも私の中にウィルスがいると思うと誰にも触れない状態でした(このようなHIVに対する見方は今では感染者に対する偏見につながってしまうと注意しています)。

 近年ではますますHIV感染者(AIDS患者を含む)が増加傾向にあるようです。すでに会員の皆様によってHIVを含めた性感染症の概要は報告されていますので感染経路など詳しいことは割愛させていただきますが、風俗に行く前にこのことについていま一度考えてみてはと若輩ながら思いました。

 ややもすると風俗を否定するような文章に受け取られるかもしれませんが、私は風俗も「日ピン研」も否定するつもりはありません。また私が上で述べたことは、「風俗に行く以上そんなの当たり前」かもしれません。ただもし上のようなことを意識もせず、知識もない人がいるようなら、少し考えて欲しいと思いました。

 これは私自身の訓戒でもあります。
 長文で失礼いたしました。

 (H17.09.25)

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