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調査報告「海外風俗事情〜タイ・バンコク編〜」

by ラストボーイ氏


 タイから帰国してもう二週間が経つ。まるで、あの日々が夢であったのかのような無機質で、退屈な日常が私を待ち受けていた。本当に夢であったのかもしれない。

 だが私は信じている、また再び、かの地へ赴く日が来ることを

 皆様、こんにちは、ラストボーイです。
 ラチャダーピセーク通りのナタリーで初めて地雷を踏んでしまった私はトンローのホテルへと帰るべく、駅に向って歩いていた。一体、何が悪かったのであろうか、もっと積極的にタイ語を話すべきであったのだろうか、電車に乗り込み先ほどの反省をしていた。私はそれまでナタリーでは地雷に当たったことはなかったが故に、ショックは大きい。
 無論、私とてナタリーの娘がすべて優しく、尽くしてくれるとは考えていない。ただ、1度目の訪タイ時のオキニのインパクトが強すぎたのである。オキニ=優しい、オキニ=ナタリーとなってナタリー=優しい女の子がいる、という誤った論理が形成されてしまっていたのだ。

 バンコクでの一発目に地雷を引いてしまったこの状態でホテルに戻ってもいい夢は見られないだろう。そこで、以前より気になっていたバンコク某所にたちんぼを買いに行くことにした。ここに日本人やファランなどはほとんど訪れない。かなり神聖な場所であり、売春のイメージとはかけ離れているために一般的な買春旅行者は寄り付かないのである。

 さて、BTSとMRTAの駅がバッティングするスクムビットからタクシーを飛ばして数十分後、目的地に着いた。
 露店が多く出ているし、人通りもかなりある。こんなところにたちんぼはいるのだろうか、たちんぼは人通りの少ないところで客を待っているイメージがある。
 ところが、徐々に進んで行くと先程までとは違い、人通りもまばらになってきた。

 いた・・あれだ。

 明らかにその道の商売をしているような扇情的な格好は外道初段の私でも直ぐに分かった。女達は大体3〜5人のグループで道端に立って男を待っているようだ。通りがかりにその顔を見るとかなり若いことが分かった。しかし、女達は通りかかる私に言葉もかけずに道路側を向いて徐行するタクシーやトゥクトゥクに自らをプロモーションしていた。
 実はこの場所で女を買う人間はほとんど地元の人間で、タクシーやトゥクトゥクに乗って交渉し、交渉が成立すると近くのラブホテルに行く、という形が一般的なのだ。500バーツ、安い。

 仕方ないので、何往復か行ったり来たりしているとやっと気づいてくれて交渉が始まった。相場は知っていたので、そのことを伝えると、仕様がない、といった顔で「OK」と言ってくれた。
 タクシーをひろい、娘の知るラブホテルまで行く最中に「何歳?」とタイ語で聞くと「シップガーゥ(19歳)」と答えた。嘘だ。

 ホテルは部屋の6割を占める大きなベッドとタイ古式便所と水シャワーが一緒になったユニットバス。汚い。
 先に水シャワーを浴びると、娘は体に下半身だけ見えるようにタオルを巻きベッドに体を投げ出していた。胸を見せたくないのだろうが、それが逆に女学生が修学旅行なんかでやる恥じらいの表象的行為に映ってしまい、とてもいやらしく感じてしまった。

 プレイ内容は前もって調べていたので知っていた。ただ挿れるだけである。
 言うのを忘れていたが、この娘は非常に格好が良い。男の私からして見てもだ。かといってカトゥーイ(男女)ではない、格好は良いが女らしさ、というか乙女心を持っているのだ。褐色の肌と自信に溢れているが、ニヒリスティックな一面を持つその顔に、私は魅せられてしまった。

 巻いたタオルの上から胸を触ると恥ずかしそうな顔を浮かべて、「NO,マイダイ(触っちゃダメ)」と言われてしまったが、その顔は今も忘れられない。
 娘とホテルに入って30分もしないだろうか、私は事を終えてトンローのホテルへ戻るべくタクシーに乗っていた。
 プレイが終わると娘はゴムを取り、着替え、「good bye…」といって部屋から出て行ったあと、私は着替えホテルの外でバイクタクシーの後ろに乗る娘と目が合った。

 私は笑いかけたが、彼女は笑わなかった。
 彼女はまたあの場所に戻るのだろう。夜はまだ長いのだ

 バンコクの夜がいつ終わりいつ始まるのか誰も分からない。それは女達が決めることなのかもしれないし、男達が決めることなのかもしれない。誰もわからない。

 わかるのは今日も相変わらず彼女はあそこに立っているということだ。

 (H18.10.06)

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