〜©日本ピンサロ研究会〜

日本ピンサロ研究会創立20周年記念
「嬢」

by 勝太郎氏


 日本ピンサロ研究会創立20周年おめでとうございます。
 20年の長きにわたり、会を運営してこられたKEN会長に敬意を表すと共に、これまでホームページの更新作業、並びに合同調査等において会員同士の交流の基軸となられてきたことに心より感謝申し上げます。
 また、会長と共に日本ピンサロ研究会を育ててこられた先輩諸氏並びに現役会員及び読者の皆様に対しても感謝申し上げます。

 さて、5年前の寄稿文では、「日ピンと私」というテーマで述べさせていただきましたが、今回の総務部長からのお題は、「嬢」又は「思い出」でございました。選択は自由ということでしたので、私は「嬢」と致しました。

 「嬢」とは、もちろん、ソープランドを筆頭にヘルス、デリヘル、ピンサロ等の性風俗産業に従事されている女性を指します。それぞれの業種に「嬢」を付けて、ソープ嬢、デリ嬢など、さらに総称して風俗嬢の呼称が一般的であります。
 その中で、私は定番嬢、地雷嬢という言葉をよく使います。今回は、この二つについて述べさせていただきます。

 まずは定番嬢です。昔、遊女遊びにおいて、初めて会うことを「初会」、二度目を「裏を返す」、三度目が「馴染み」と言われていて、人によっては、「オキニ」と言う方もいますが、私は「定番嬢」という言葉を好んでいます。「オキニ」がお気に入りからきているのに対し、「定番嬢」は、いつも当たり確定、馴染みという意味があると思います。
 私は遠征時に定番嬢ができる傾向にあり、定期巡回は難しいのですが、仙台在住時には地元のソープに定番嬢がいて、この嬢とは通算50数回会いました。お互いの誕生日にはプレゼントを贈ったり、旅行に行くとお土産をあげたりと、店の中では疑似恋愛を超えて疑似夫婦みたいな関係になりましたが、付き合いが4年を超えた辺りで破局しました。
 現時点の現役定番嬢は、高崎に2人、新大久保に1人、大井町に1人、松山に1人、博多に1人です。松山は定期巡回が困難ですが、一番会いたい定番嬢でもあります。高崎の1人と新大久保の定番嬢はかなり期間が空きましたが、行けば満足できると思っています。
 私が定番嬢にする明確な基準はありませんが、容姿の好みだけでなく、一緒にいる時に私が居心地が良いことが大きな要素になります。これは片思いではあり得ませんし、いくら鈍い私でも受け入れられているか、いないかは分かります。
 また、調査活動をしていると、どうしても好不調の波が出てきます。ハズレが続くと、私でも流石に心が折れます。そんな時に定番嬢がいると、その傷を癒やしてもらえることが一番いいことかなと思っています。

 次に地雷嬢です。地雷と言っても、容姿については極力、個性と思うようにしています。自分のことを棚に上げて嬢の容姿を云々は僭越過ぎると思いますので、ここで言う地雷はサービス面についてです。
 どんな組織でも、仕事ができない人間は一定の割合でいるはずで、風俗業界だけに完璧を求めるのは酷かも知れませんが、我々は客という立場であり、対価を支払う以上、約束されたサービスを受ける権利があるという面は厳然たる道理です。嬢も仕事である以上、最低限やることや、マナーはお願いしたいのです。
 しかし、残念ながら、サービス地雷嬢と遭遇することがあります。私が地雷と思うことを以下に列記します。他の方は何とも思わないかも知れません。共感できない方もいると思いますが、そこはご理解いただきたいと思います。
・基本サービスの手抜き
 デリの場合、基本サービスをHPで明記しているところが多いと思いますが、その中のサービスをしないこと。特にキスNGは堪えます。フェラーリNGなんてのもありました。
・喋らない
 接客業の基本である会話を放棄する嬢がたまにいます。「お風呂へ」「寝てください」「こちらへ」などの指示系の言葉以外、こちらから話しかけないと自分から一切話さない嬢。
・受け拒否
 客側の攻めを拒否する嬢。これもたまにいます。前の客が激しくて痛くなったというケースもあるかも知れませんが、攻め派にはつまらないでしょう。胸を触らせない嬢もいました。
・雑なサービス
 基本プレイはするのですが、サービス自体が雑な嬢。性器はお互いにデリケートな部分です。客の攻めも優しくするべきですが、嬢の攻めも優しく願いたいです。
・時短
 これは言うまでもないことです。時間いくらで契約しているはずです。主要サービス(抜き)が終わっていても、帰っていいというワケではないと思うのです。
・身だしなみ
 不潔だったり、杭州・満州もきついです。唾液臭や腋臭もありました。

 風俗に従事する女性は、「感情労働者」と言われています。感情労働とはwiki情報によると、『顧客に対して自発的な喜びや親愛、誠実さ、責任感などのイメージを与えるように「心の商品化」が要求される』ということです。これは結構ストレスが溜まるものと推察します。嬢が客に対して、この感情労働を放棄した時、それは客が感じるサービス地雷なのだと思います。
 では、何故サービス地雷嬢は感情労働を放棄するのか。嬢も人間です。店や客への不満不平もあるだろうし、そもそも仕事に対するモチベーションが低かったり、性格上の問題もあるかと思います。もっと意地悪く言うと、この客は嫌いだから塩対応しようという嬢もいるかも知れません。好かれてまた来られても困るといったようなこともあるでしょう。
 客としても考えなければならないことがあります。嬢は身体を使う他に、このような負担を強いられていることを理解し、嬢の感情労働は自分(客)を写す鏡だと思うことです。
 客なのに何で嬢の機嫌を取らなきゃいけないのかという意見もあるでしょう。私もそう思った時期もありましたが、数々の地雷経験により、このように思うようになりました。

 某デルタフォース隊長が言うように、「明るく・楽しく・元気よく」です。
 それでも地雷は踏みます。その時は、仕方ないですね。次に期待しましょう!

 以上、「嬢」について私の思いを述べさせていただきました。

 最後になりますが、日本ピンサロ研究会の益々のご発展と会員及び読者の皆様のご健勝を祈念致します。

 調査部長 勝太郎 (H30.07.21)

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