〜©日本ピンサロ研究会〜

論文「ピンクサロンの駅前風俗としての優位性と今後の展望」

by JT氏


1.始めに

 駅前風俗として、確固たる地位を築き、且つ、一般社会的に認知されているピンサロが、アジアンエステという新風俗にその地位を脅かされています。私達ピンサロを愛し、応援する者にとってそれは耐えがたいものであり、許されるべき事由ではありません。
 決して風俗としてアジアンエステを否定する訳ではありませんが、それによりピンサロ文化の衰退が危惧されるようであれば、非常に残念でなりません。ここでは、地域的に駅前、もしくは駅付近に密着しているピンサロ文化とアジアンエステを比較検討することによりピンサロの優位性を検証して見たいと思います。

 

2.ピンサロとアジアンエステの共通点

 1)風適法対象外である。(エステの場合、無許可営業か)
 2)場所が駅前の繁華街に集中している。
 3)風俗として、コストパフォーマンスに優れている。
 4)殆どが、店舗営業であり、マンション系風俗とは、異なる。

以上4点が上げられる。ここで、考えなくてはならないのは、アジアンエステの営業形態が、何故、マンション営業ではなく、店舗営業が、主流であるかである。
 今までの風俗の営業形態から考えると全てのエステ系風俗は、マンション営業が殆どであり、その歴史は、経済の高度成長期の時流に合わせて現れた、マントル(マンショントルコ風呂の略)に発祥すると思われます。特に首都圏における、マンション系風俗の発展はビジネス街を中心として展開されており、それに照らし合わせるとアジアンエステは、マンション系風俗として、展開しているはずであり、現在のアジアンエステとは違ったものになったと思われます。
 そこには、経営的意味合いが、あると思われ、それは資金、維持費など経済的な問題及び、近隣周辺の環境問題などに象徴されると思われ根底的に、アジアンエステがマンション系風俗として発展していれば、駅前風俗としてピンサロとの競合は無かったと考えて、間違いないと思われます。
 それでは、何故駅前風俗の象徴がピンサロでなければならないのかを、考えてみたい。

 

3.ピンサロの駅前風俗における優位性

 ピンサロ業界の自浄努力の結果だと思われるが、優良店が多いほど繁華街の活性化に繋がっている事が最大の事由です。
 駅前繁華街営業は、吉原や、歌舞伎町といった特定地域の営業と異なり、さまざまな規制を受けると考えられます。それは、次の通りです。

 1)ステ看、ピンクチラシといった宣伝営業活動ができない。
 2)客引きといった、直接営業活動が出来ない。
 3)異業種店舗と共存しなければいけない。
以上が、考えられます。しかし、逆に考えるとこれを満たさないと駅前風俗として生き残れなのも事実です。そして優良店はこれを満たしていると考えられます。よって、アジアンエステが、駅前風俗として馴染まない理由は次の通りと考えられます。

 1)宣伝営業活動を、ステ看、チラシに頼っている。
 2)お姉さんが直接客引きをしている。
以上2点が最大の問題点であり、つまり地域周辺の商環境を乱していると考えられるからです。これを克服しないと、認知され無いと思われます。

4.ピンサロの透明性とアジアンエステの不透明性

 ピンサロは、サービス内容と料金においても透明性があります。サービス内容においては、一般的に認識されており西川口流など一部例外はありますが、全国的に統一されているといっても過言ではないし、料金システムにおいては、営業時間帯別料金システムが採用されている事が、透明性に繋がっていると考えられます。
 逆に、アジアンエステのサービスにおいては、まず抜きがあるのかから判断しなければならないし、その方法にもバラツキがあり統一性が無い。少なくとも創世記の韓国エステは、基本的に、マッサージ+手コキによるスペシャルという統一規格があったと思われるのですが、競争が激しくなるにつれて、スペシャルサービス中心の風俗に移行したと考えられます。
 サービスの多様化といえない事も無いですが、風俗として捉えた場合、(アジアンエステは、風俗では無いと考える事もできますが、利用者はスペシャルサービスを期待しているのも事実です。)やはりサービスの不透明性と考えざる負えません。

 

5.総括

 繁華街の繁栄に必要な三大要素は、購買欲、食欲、性欲を満たす事だと考えられます。そのためには、風俗の健全性が求められそれは、正に周囲との共存を求められるからであり、風俗にありがちな強引な営業活動を否定する事だと考えられます。
 あくまでも、共存であり突出した存在であってはならない訳です。検証してきたようにその意味でアジアンエステは、駅前風俗として馴染まないと言わざるおえません。
 生産単価を考慮した場合、東アジアに労働力を求めたアジアンエステは、限りなく可能性を秘めています。コストパフォーマンスに優れていると言われているピンサロは、駅前繁華街と上手く共存しているとはいえ、アジアンエステが駅前繁華街と共存を具現した時、ピンサロにとって脅威になることは間違いないでしょう。

 

 東京西支部 八王子事務所長 JT