〜日本ピンサロ研究会〜

論文「つくば新線開通における風俗業の展望」

by バーツク大性氏


◎つくば新線開通における風俗業の展望

 茨城県つくば市と東京・秋葉原を結ぶ新線「つくばエクスプレス」(略称、TX)が8月24日、開通する。それに伴い、地元自治体や、不動産業者は開業後、住宅を中心とした街づくりを整備していく。そこで、風俗店を中心とした風俗業界の新線整備における経済的メリットを、立地戦略等から把握・検証していきたい。

○新線開発の経緯と現状
 そもそもTXの開通は、茨城県にとっての宿願であった。現在、東京駅八重洲口とつくば市を片道2000円程度の高速バスで結んでいるが、つくばの「研究者だけの街」という穴ぐら感から抜け出し、交通の便を高め、街としての熟成を高めていきたいのだ。新線は、東京都、埼玉県、千葉県、そして茨城県を結ぶが、最も力を注いでいるのは茨城県である。住宅の開発も、つくば市の外れからちらほらと始まってきており、完成後は壮大な邸宅地となる模様だ。なお、つくば市内には風俗店と呼べるようなレベルのものはなく、せいぜいスナックや外国人パブのようなものがあるにすぎない。研究室に籠もり、しこしこ研究を続けていても、下のほうも自らしこしこしているのが現状である。あるいは、車で1時間以内で行ける土浦を利用することが多い。すなわち、TXの開通で中央との結節することにより、「ピンク文明」が花開くということである。

○本命は「南流山」
 ただし、つくばから秋葉原までの片道運賃は、2000円前後となるようだ。都内の風俗街に出かけるには、この運賃はネックとなろう。また、電車の開通後は、始発駅となる秋葉原にも風俗新規出店が増えそうだが、ここはやはり電脳の街、家電製品を巧みに組み合わせた電子風俗「ビデオBOX」程度に止まり、つくば市民の不満は癒せないだろう。

 そこで、北関東の地図を見ていただきたい。府中から南浦和・新越谷と結節する武蔵野線の存在に注目する。TXも武蔵野線と南流山で接するが、流山から南部で風俗の新規出店が加速する可能性がある。というのは、武蔵野線・南浦和から京浜東北線で南下すると、北関東最大の風俗街「西川口」があり、新越谷から同じく東武伊勢崎線で南下すると新興風俗街「草加」があるためだ。理由としては不明だが、東京から北にいくと、おそらくシモがむずむずしてきてしまう、ただその北限が武蔵野線という首都圏の「外環」である、とまずは言えそうである。詳しく説明すると、武蔵野線以南の両沿線の付近住民は、短期的な移転者が多く、日本一の人口過密地域となった「蕨市」の存在など、人口急増地域で知られる。つまり、旧くからの住民の強固なコミュニティが同地域では存在しないため、反対運動が起こらずピンク産業が栄えているゆえんなのである。これら立地的要素はすべて流山地区にも共通して言えることなのだ。また、南流山はつくばから25分程度で結ばれる。遠距離という問題が起こらないため、ピンクの花が咲く可能性が高いのだ。

○風俗出店の規模やその度合い
 新線開通に伴う風俗出店は、茨城県内では皆無だろう。というのは、つくば周辺の人口はたいしたパイにはならず、また茨城県が駅前立地に非常に強い規制を敷いているため、不可能なのである。そこで行政と住民が「ザル」であり、かつすでに市街地化され開通による集客効果が認められる千葉県・埼玉県が主要なターゲットとなっていく。風俗店の種類は「西川口」「越谷」のような「ご当地流」となることは間違いない。同地域からは東京へわざわざ風俗探訪にいくエリアではなく、間違いなく越谷・草加エリアへと足を運んでいるからである。つまり、沿線開発に伴い、レベルの高い越谷・草加と競争せざるを得なくなる。茨城県では開通により全線の新規定住人口が70万人を超えると試算している。京浜東北線・東武伊勢崎線の比ではないが、埼玉県警当局の監視・圧力も強まる中、既存の西川口のエステ業者等は、TX沿線に活路を見いだすケースも増えて来るであろう。

○「Express」は「Sexpress」足りえない
 つくばエクスプレス開通後は、ピンク化が流山で進展する。これはほぼ間違いないと見ていい。だが、真のつくば市の発展のためなら、私はつくばから土浦まで延伸すべきだと思う。つくば開市後、研究者の自殺をくい止めたのは、フィリピンパブ設置における規制の緩和にあったことは周知の事実である。いまは風俗店なら土浦まで車で駆けつけるが、やはり、鉄道による結節に勝るものはない。
 ここで夢想したい。つくば「Express」は「Sexpress」足りえないか、という願望だ。風俗街を、最高時速時速105キロで駆け抜ける、こんな高速鉄道があってもいいのではないかと。例えば、南流山を起点に、西へ、草加・越谷を経由し、西川口へ結ぶ支線をつくる。名付けて「にしかわエクスプレス」(略称、NKX)である。また、西川口から南部へは「湘南新宿ライン」乗り入れを図り、新宿経由で川崎堀之内に向かう「湘まんチン宿ライン」を開通する。また、堀之内からは、京浜急行・都営浅草線と乗り入れながら、浅草から北東へ逸れて新駅「吉原大門」を開設、それをTXの北千住へと乗り入れる。まさに、関東の主要風俗街を環状でむすぶ「Sexpress」が形成されるのだ。
 ただし、ネーミングを含め、このような性的欲求をあらわにした交通プロジェクトは、行政・地域といった幅広い方面からの理解が得られることが前提であろう。ともあれ、つくば市民だけでなく、関東の「性力図」が変わる可能性があるつくばエクスプレス、大いに期待したいところである。

 茨城支部 筑波研究学園都市研究員派出所 研究員 バーツク大性 (H17.08.03)

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