〜©日本ピンサロ研究会〜

研究ノート「ラブホテルの清掃の実情」

by bastianini氏


 皆様こんにちは、bastianiniでございます。

 この度ひょんなことからラブホテルの掃除の実情を垣間見ることができましたのでご報告させていただきます。
 因みにこれらの内容につきましては、私の在住しております市内の1件のみの掃除の実態であり、その他の話も市内の数件のラブホテルの実情でありますのですべてのラブホテルがそうであるということではない事をご理解くださいませ。

 さて、ニッピン研をご覧の皆様であればラブホテルなるものは少なからず利用したことがあるかと思います。私も道東地区、またはすすきののでは数回・・・いや、数え切れないほど利用経験があります。普段内げなく利用していて、どのような清掃業務なのか考えたこともありませんでした。しかしそれを垣間見たとき少々驚きがあったのは事実です・・・そんなやり方だったのかと・・・

 事の始まりは、普段通り飲み歩いていたとき街中にて数年ぶりの先輩にあったのが最初でした。少々会話しているうちにこの先輩が市内のラブホテルに勤務していることが分かり、勤務内容は清掃業務その他諸々ということでした。会話の終盤で「近いうち遊びにこいや〜」という一言をかけられ、数日後に,ノコノコと伺いを立てました。

 この先輩が務めるラブホテルは市内ではそこそこ知名度のある方です。
 行ってみるとすぐさま先輩に事務所内に案内されます。事務所内は半分は客室用のアメニティがダンボール詰めで埋め尽くされ、もう半分はこれまた客室用のベッドのシーツやドリンクなどで埋め尽くされておりました。残りの半分は従業員用のソファーやテーブル、パソコン関係でした。
 10分ほど会話していると事務所内に客が帰ったというアナウンスが鳴り響きます。するとこの先輩「よーし、行くか〜。付いてこい!」と言い両手いっぱいの清掃道具を持ちながら私を客室へと誘います・・・そう、ただ単に手伝いとして呼んだだけだったのです・・・
 仕事帰りで疲れてはいたのですが、正直少々興味があったのでちょっとだけなら・・・という気持ちでこの日より数日間清掃員として働き出しました。もちろんボランティアで・・・
 ここからが詳しい清掃内容ですが、分かりやすくする為に決められている清掃マニュアルと実際の清掃内容を、客室を部分的に分けて記載していきます。

●お風呂
○マニュアル・・・排水口を開け排水口の中、蓋、風呂桶、椅子(スケベ)、鏡、蛇口、浴槽内、浴槽の外側、浴槽の蛇口を洗剤にて洗いシャワーにて流す。水切りワイパーにて全面の水を切り清潔なタオルにて室内の水気をすべて拭き取る。
○実情・・・浴槽内、椅子を手で触ってみてザラザラしてなければ水洗いのみ。ワイパーで水を切り、客の使ったタオルにて水気を拭き取る。

●トイレ
○マニュアル・・・床、便器、便座を洗剤付きのタオルで綺麗にこすり、便器内は洗剤付きタワシで汚れを取る。
○実情・・・見てみて汚くなければ一回水を流すだけ。便座を客が使ったタオルで軽くこする。

●洗面台
○マニュアル・・・鏡、台、蛇口等を水拭きし綺麗なタオルで水気を拭き取る。アメニティを綺麗に並べる。コップ等洗剤でキレイに洗いタオルで水気を拭き消毒済みラップで包む。
○実情・・・鏡を綺麗に拭き台などは息を吹きかけて毛などを排除。アメニティを並べ使用済みコップは水洗いして客が使ったタオルで拭き消毒済みラップで包む。

●ベッド
○マニュアル・・・ベッドシーツ、枕シーツ、ホウフをはがしてクリーニング済みの新しい物を被せる。シーツなどに皺の無いよう綺麗に丁寧に整頓する。
○実情・・・マニュアルと同じ

●客室
○マニュアル・・・床全面にコロコロをかける。棚や壁の凸凹の部分は濡れたタオルで綺麗に埃を拭き取る。
○実情・・・床の汚れの目立つところだけコロコロをかける。

 以上が私が垣間見た清掃内容であります。皆様はどう感じたでしょうか?まぁラブホテルの掃除なんてそんなもんでしょうと思う方もいるかと思いますが、私の正直な感想は「きったねぇ〜」でした・・・私が掃除を手伝っていた時間帯が夕方から夜にかけてで最も忙しい時であったため,余計に回転率重視の内容になってしまっていたのもあるでしょうが、部屋が満室というほど忙しいことは一度もなかったのでもうちょっと綺麗に掃除すればいいのに・・・と思いながら手伝っていました。

 感想のまとめといたしまして、掃除する人間にもよりますが,マニュアルはほぼ無視されています。気をつけるべき点は備え付けのコップは使わないほうがいいということです。前の人が使ったコップが水洗いだけの状態で使用済みタオルで拭かれているという事から衛生面での心配もあります。それを消毒済みと謳っているのも問題かと・・・また夏場でも靴下を着用することをおすすめします。コロコロだけではゴミは取りきれないし,いろんな汁が床に散っている可能性もありますので。
 そしてトイレ!これはこのホテルだけなのかもしれませんが、あらゆる商売の店舗で一番綺麗に清掃しなければいけないところがトイレだと思います。それが流すだけのやり方なのです。事実客室に備え付けてある落書き帳?みたいなものには「トイレが汚い、臭い、掃除してない」等の苦情が結構書かれていました。それでも改善していないのですが・・・またこのホテルでは何故かベッドにはうるさくてシーツに皺一つあろうものならやり直しを要求されます。そんなところに気を配るならもっとやることがあろうに・・・どうせすぐ皺くちゃにするんだから・・・

 また数日間手伝いに行っているうちにクリーニング業者(シーツなどの)からも話を聞けました。その内容は「私が回っているホテルの清掃はだいたいそんなもんですよ。ただ使用済みタオルで清掃しているところは珍しいですけどね。あとやはり女性より男性の清掃員の方が汚いですね。年配の女性が掃除しているところは綺麗なところが多いです。市内では一件だけ掃除にはうるさいところがあって、その清掃内容の五月蝿さ、難しさから辞めていく清掃員が多いそうです。まぁ結局のところ清掃内容を確認することも無いのがほとんどなので掃除する人間による所が一番ですね」とのこと。
 また、これは補足としまして以上の掃除内容で年中24時間回しているのではなくて、暇な時間帯(夜中や朝方)には本掃除と言いましてベテランのおばちゃん清掃員がキッチリ時間をかけて掃除をしています(掃除機かけたりコップを磨いたり浴室磨いたり)。できればこの本掃除の直後に利用したいものであります。

 以上ラブホテルの掃除の実態をご報告させていただきました。
 長文・乱文ではありましたが、お読みくださりありがとうございます。

 北海道支部 北海道機動調査隊 隊員 bastianini (H25.12.29)

トップページへ

〜©日本ピンサロ研究会〜