〜©日本ピンサロ研究会〜

「平成31年年頭挨拶」

by KEN氏


 会員諸兄,読者の皆様。新年明けましておめでとうございます。
 日本ピンサロ研究会会長,KENでございます。

 旧年中は大変お世話になりました。

 昨年は災害頻発の年でしたが,当会的には滞りなく平穏に推移した一年でございました。ただし,色々な意味で健康の大切さ,普通のことが普通にできる大切さを感じた一年でもございました。

 昨年一年間を顧みて感じたのは,情報の管理の再確認です。
 当会のみならず,世間一般では,ソーシャルネットワークサービスが花盛りで,誰でも簡単に情報を世界に向けて発信している状況です。当会会員のみなさんも,こうしたサービスを利用して,色々情報を発信していると思います。ただ,その情報の危険性を考えているでしょうか。テキストは伏字やぼかしているから大丈夫,風景や食べ物の画像だから大丈夫と思ったら,これは大間違いです。
 一つ一つの情報では何も意味を持たない事でも,いくつかの情報を重ね合わせると,事実が浮き彫りになることがあります。また,何気なく映り込んだ背景に意味のある情報があるかもしれません。諜報の世界では,重要な情報の実に9割はオープンソース(出所のはっきりしている情報)からと言われています。イーサン・ハントが行っているスパイ活動よりもはるかに多くの情報が,ソーシャルネットワークの世界からもたらされているという事です。
 画像一枚出すことで,その先どのようなことが起きるかは,誰にも予想できません。バタフライ効果ではないですが,ある風景の画像にある人がたまたま映り込んでいたために,職を失ったり,家庭が崩壊したりと言う事もあり得るかもしれないのです。実際に,バイトの悪ふざけの投稿で蕎麦屋さんが廃業に追い込まれたり,コンビニが莫大な支出を強いられたりと言った例は枚挙に暇がありません。
 もちろん,情報の保全には色々な段階があり,我々が国家機密レベルの保全をする必要はないですし,あまりに保全ばかり意識すると,せっかくのソーシャルネットワークサービスの良さが完全になくなってしまいます。
 わたくしはLINEを含めて,こうしたサービスを利用しないのは,情薄と言う一面もありますが,やはり,多くの方のメールアドレスやレポ,当会の活動を通じた個人情報などを保全するためです。当会的には情報が一番集積しているのはわたくしのところですので,その分,皆さんよりも,厳重な情報保全の措置が必要なのは言うまでもありません。ソーシャルネットワークからの情報の流出を防ぐ最善の手段は,それを利用しない事,そう判断して利用をしておりません。皆さんも自身の情報集積のレベルを勘案しつつ,それに見合った保全についてお考えいただければと思います。
 一度web上に流出した情報は,永遠に消し去ることができません。当会のレポも,当会のサイトを消去しても,数千,数万の端末にキャッシュされているものは消去することはできませんし,誰から魚拓などでダウンロードして保存していたら,これも消去することはできません。ソーシャルネットワークサービスでも拡散されたらもう誰にもそれを消去することはできません。webの世界のユーザは世界に億単位です。これがwebの情報の一番の恐ろしさだと思っています。
 ソーシャルネットワークサービスやブログ,webサイトを運営する方は,情報を出すとき,そうした影響を考えてみて,今upしようとしている情報は大丈夫だろうかと,少しでもいいので,考えてupして頂けたらと思います。わずかな注意を払えば防げる事もあると思います。

 ちょっと真面目で耳障りの良くないごあいさつでしたが,本年も昨年同様,日ピン研をよろしくお願いします。

 日本ピンサロ研究会 会長 KEN 平成31年元旦


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