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「日ピン研CoDoMo開設に当たって」


 紳士,淑女のみなさん,こんばんは。日本ピンサロ研究会会長のKENです。既に当会調査部長NEO氏より発表があったのでご承知のことと思います。本来は私から最初に発表すべきでありましたが,ここまで遅く成った事をお詫びするとともに,ここに改めまして当会モバイル向けサイト
 「日ピン研CoDoMo」
の一般公開をご報告させて頂きます。

 さて,皆様には唐突に感じられるモバイルサイトの一般公開ですが,実はかなり以前から構想はあり,パイロット版は秋頃よりUPし,試験稼動を続けてまいりました。このモバイル向けサイトの開発経緯を簡単に述べさせていただきます。

 現在私の携帯電話はF211iですが,8月まではF206を愛用しておりました。皆から冷笑され,ソープ嬢からは化石扱いされつつも...メールはおろかiモードも使用不可,管理人が閲覧することが出来ないのにモバイル版サイトを開設するのは不可能,テキスト中心の当サイトはモバイルは馴染まない...と思い込んでいた次第です。
 しかるにある日のこと,私が友人と携帯で話していると友人の話は聞こえるものの,私の声は聞こえていない...ありゃ,壊れた。しゃーーない。と言うことで買い換えしたわけですが,当然ながら総ての携帯端末がiモードに対応であると言う事実,さらにある会員より衝撃の事実が明らかにされました。
「いやぁ日ピン研を携帯で見ていたら7万円になっちゃいましたよ,ハハハハ。」
まじぃ....これを聞いて私は決心したのであります。携帯も新型になった,時は熟したのです。モバイル版を作ろう。まだ太陽がギラギラ輝く夏の暑い日の事でありました。

 現在の携帯端末の発展は目覚しいものがあります。経常利益でも回線数でも,NTTを子会社であるNTTドコモが抜いたとの話にもあるとおり,既に音声通信の分野では主力の地位を占めたと言い得ます。その可搬性にだけ注目してもこの発展は当然の事でありましょう。さらにweb上でも無視できない存在となっております。既に一部のカテゴリ,例えば出会い系などは携帯端末がその中心であると言われております。web閲覧端末としての携帯電話は,もはやサブシステムの域を越え,それ自身が独自の発展を遂げた新たなシステムを構築しつつあるのは誰の目からも明らかであります。
 しかるに,携帯電話を普及させて来たその携帯性,可搬性はその簡便性故にweb閲覧端末としては多くの制限があり,やはりメインシステムとしては機能しえず,不都合が出るのもまた宿命であります。また,どこまで発展してもその最大の機能,音声通話機能を排除できない以上,iモードはやはりあくまで電話に付随した機能であると評価する事も出来ます。
 しかし,この見方はPCをweb閲覧端末の中心に据えているが故の見方であります。すなわち,ソフト面での問題です。インターネットは当初合衆国の軍事用として開発されてきました。初期の真空管を利用したコンピュータの能力は現在と比較にならないほど低能力で,容積も想像を絶するものでした。まさかインターネットが現在のような形で世界中の人々が利用するとは考えておられず,いわんや携帯電話で閲覧するなどとはもはや空想の話であったのであります。そのためシステムのソフト面での整備はPCを前提に為されていたのは論を待たないところです。特に携帯電話からのweb閲覧はここ数年で急激に進化し,ソフト面での整備が追いついていないように感じられます。
 現在サイトを構築する場合はPCでの閲覧を前提としています。が,この先も同様な流れが続くと言い切れません。今後新たに立ち上げられるサイトの多くが,携帯端末での閲覧を前提にしたサイトではない,と誰が言い切れるでしょうか,考えて見てください,世の中の80%のサイトがモバイル向けサイトであればもはやPCがweb閲覧端末としては比較優位であるとは言い難くなるのであります。そうです,現在のwebサイト,コンテンツの状態がPCに優位を与えているだけであって,将来は不明確です。もしかしたら現状と変化が無い可能性もあれば,逆にほとんど携帯端末だけで用が済んでしまう...その可能性もあるのです。
 私個人的には携帯端末の今後は「より重要なサブシステム」という位置付けで発展するであろう,と考えています。どのように通信速度,処理能力を向上させてもディスプレイの限界は超える事が出来ません。その小型化が重要な要素の携帯電話はむやみやたらとディスプレイを大きく出来ません。そこに表示できる情報量は主として「人間の視力」と言う超える事が出来ないファクタにより制限されざる終えないのです。
 しかし携帯にはPCには真似の出来ない大きな特徴があります。そうです,再三言っております「可搬性」であり「携帯性」です。これを念頭にPCと携帯端末との間でワークシェアリングする,と言うのが今回のモバイル向けサイト構築のキーポイントであり,この点を最重視して構想を練り,立ち上げに向けて動き出しました。

 しかしその後作業は全く遅々として進みませんでした。問題が山積みしていたのであります。
 モバイル版はファイルの容量に大きな制限がかかっております。一説には2KBとの事ですが,うちのコンテンツで2KB以下の方が少ないのです。また,当然PC版とはファイルの供用はほぼ不可能という結論に達しました。そしてi-MODE,J-SKY,EZ-WEBの各キャリアそれぞれ微妙に異なると言う現実もあります。と言って全てに対応したサイトを別個に作るのは全く現実的ではなく,さらに,既にUPしているのはレポートだけで1000以上のファイルが存在しているのです。日々の更新をしつつ,なおかつ新サイトの構築は時間がなどの関係で絶望的な状況でありました。
 あまりに大きな障害に突き当たり,如何にするべきか思い悩んでいたところ,NEO氏より
「モバイル版を作ってみてはどうか?」
と提案がございました。その時点で私も構想自体は持っていたわけですが前述の事情で遅々として進んでいない旨を同氏に明らかにしました。そしてここで思いついたのが,管理を別々にしたらどうか?と言う事です。そして思い切って当時神奈川支部長であったNEO氏に
「NEOさん。モバイル版の構築と管理,お願いできないですか....」
とお願いしてみました。するとNEO氏はそれを快諾してくれたのであります。
「私は本当に日ピン研が好きなんですよ!やりますよ!!」
普段は反目しているように写る私とNEO氏ではありますが,この時ばかりは少し感動したのを記憶しております。(まぁ現在はまた罵声の浴びせ合いをしていますが(笑))

 その後NEO氏と話し合いつつ,モバイル版の概念の研究から始めたわけですが,まずは読者のみなさんがどのような時,どのような用事でモバイル版を閲覧するか?それを考えなければなければなりません。何事にも動機があるわけであり,それに焦点を合わせなければ,全くの役立たずサイトになってしまいます。
 今回利用方法で主に考えたのは
「通勤電車,待ち時間等のいわば暇な時間を利用した閲覧」
「風俗に行った際,店舗選定の参考にする場合」
「風俗店の場所,連絡先等を知りたい場合」
まず95%はこう言った動機であろうと思われます。そこで,うちのコンテンツを総て移植する必要性はないであろうと言う結論に達し,思い切ったコンテンツの絞込みを行いました。
 まずはリンク先ですが,当然PC向けのサイトがほとんどで意味を為しません。
 研究論文は手軽に見るのではなく,じっくり腰を据えて見るものでありモバイルに馴染みません。
 やはり焦点は「体験レポート」でありましょう。みながモバイルで閲覧したいのもこれであろうと考えるのは自然ですし,実際に一部の携帯で無理して閲覧している方に伺っても体験レポオンリーでありました。そのため,体験レポートを中心に据えた現在の形に落ち着いたのであります。
 このレポートをサーチする場合,地域からサーチするのが一般的と思われたため,時系列順の「業態別」は思い切って省き,「地域別」のみとしました。
 ここで問題になったのは前述のファイルの容量制限です。しかし実際に試験的にUPして確認したところ,11KB近くまでは表示できる事が判明いたしました,これで9割方のレポートのUPに問題ないことが判明したわけです。しかし容量が小さい事に越した事は無いので,モバイル版にするにあたり余計なタグ,URLなどを総て削ぎ落とし,総てのファイルをリニューアルする事に決定しました。
 また,使用目的を考え,TEL番が判明しているものはHTMLファイルから直接電話できるようにリンクを貼りました。
 さらにNEO氏の種々の検討・試験の結果,同一のファイルで3キャリアに対応出来る目処が立ったのも幸いであります。これも一言で言えば簡単ですが,NEO氏はかなり試行錯誤を繰り返し大変苦労したようであります。
 概ね方針が決まり,サイトの構築,デザインは総てNEO氏にお願いした次第です。私は全く関与しておりません。

 そして着手から3月程度の時間を経て,今回の一般公開に漕ぎ着けたわけです。
 本来であれば,総てを同時にUPするのが理想的ですが,率直に申し上げて不可能です。本当に管理していながらその膨大なファイル数に正直眩暈を憶えたました。そのため,自己中心的で恐縮ではありますが神奈川支部からUPさせていただくことになりました。
 今後は順次,可及速やかに他の支部分もUPさせて年内には完全な形で運用できればと考えています。長い目で見ていただければ幸いです。
 一般公開したとは言え,現在は「トライアンドエラー」の状態です。何かご意見があれば「日ピン研CoDoMo」の管理者,NEO氏に忌憚の無いご意見をメールしていただければと思います。

 本サイト構築にあたり,私を初めとする会員諸氏の無限の信頼を受け,それに十分以上に応えたNEO氏の献身的なご苦労にはただただ頭が下がる思いです。この場を借りまして御礼申し上げます。
 と同時に今後もNEO氏にはご苦労をかけることになりますが,それも皆さんのご支援があればこそです。ご愛顧の程よろしくお願いします。

 日本ピンサロ研究会 会長 KEN