〜©日本ピンサロ研究会〜

「平成17年年頭挨拶」

by Dr.Robert


 みなさま、新年あけましておめでとうございます。
 昨年末に研究部長を拝命致しましたDr. Robertです。 この場を御借り致しまして、皆様にひとことご挨拶申し上げます。

 小生が着任致しました研究部とは、 いかなる部署なのでありましょうか。 小生は、この問いに対する答えは、 当会の名称そのものにあると考えております。
 そうです。
 当会は「研究会」なのであります。 巷に溢れる単なる体験談投稿サイトではなく、 「風俗学」について理解を深める学究機関なのです。 そしてメニューにある「Reports」は、体験談集ではなく、 あるときはそのデータベースから内在する「真理」への糸口として利用されるべく、 またあるときは会員・読者が新たにフィールドワークに行く際の手がかりとして利用されるべく、さらにまたあるときには風俗学をこれから学ぼうとする若い 研究者たちがフィールドワーク以前に座学段階で修めておくべき必須の基礎知識を提供するべく、 「事例研究集」として博物学的に蓄積されているものと位置づけられましょう。 「ぢんぢんぢん」についてのSteve氏の一連の集中調査などは、たゆまぬフィールドワークから総合・分析を経て全体像を浮かび上がらせたという意味 で、事例による「研究」の典型例と呼べるかもしれません。
 800万Hitを超える巨大サイトとなった当会の会員として既レポ・未レポに関わらず調査報告を投稿される際には、今一度当会の趣旨を鑑みて頂けれ ば、研究部としては幸甚であります。

 さて当サイトが上記したような事例研究のみでは決して無いことは、賢明な会員・読者諸兄姉は今さら言うまでもないことであろうと拝察致します。 しかし、その事例研究と並ぶもう一つの柱である研究論文集「Papers」内に掲載される論文について申し上げるならば、昨今の論文は基礎研究として貴 重な文献ではありますが、黎明期に多く執筆された珠玉の名著に比肩する文献がなかなか現れていないのが現状ではないでしょうか。

 小生はこのような現状を憂い、年頭挨拶の場を御借りしまして、特に会員の方々へ向けて、ここに事例研究だけではなく研究論文の投稿を奨励したいと思い ます。
 黎明期の論文を今一度読みますと、ともすれば「理系的」と呼ばれる可能性のある内容のものも多くありますが、哲学的内容であったり、あるいは情報学、 社会学的見地から、といった「文系的」な研究も多々見られます。 要するに、「立ち止まってよく考えてみた」ということを文章に記録することが大切なのです。 「立ち止まって書いてみた」ではなく「よく考える」ことが良い論文のポイントです。「よく考える」作業を通じた論文は、必ず読む人に感銘を与えるものだ と思います。 私見ですが、そのような「風俗学を考える」という作業、議論そして結論、といった研究論文として適切な「論」は、実は呑み会の席で爆発的に完成されるこ とが多いのではないかと推測しております。 合同調査反省会などの際には、そのあたりを少し頭の隅に置いて頂けると良いのではないかと存じます。

 着任早々の若輩者が何を言い出すか!と御立腹の向きもあるかとは存じますが、研究部として当研究会の発展を推進する方策を模索している段階であります。 従って今後とも皆様の御指導を仰ぐことになると思います。 本年も宜しくお願い致します。

 研究部長 Dr. Robert 平成17年元旦


〜日本ピンサロ研究会〜